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ご使用の前には必ず取扱説明書をよく読んでください。

取扱説明書

YZF-R25
1WD-F8199-J1

DIC183
U1WDJ0J0.book Page 2 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

はじめに
JAU27254

ヤマハ車をお買いあげいただきありがとうございます。
この取扱説明書には、お買いあげいただいた車の正しい取り扱い方法や安全な運転のしかた、日常点検、簡単な定期点検整備などについて説
明してあります。
車は万一取り扱いを誤ると、重大な事故やケガ、トラブルの原因となります。
車の正しい取り扱いをご理解いただくため、運転される前に必ず本書をお読みください。
また、メンテナンスノート、セーフティガイド(バイクをより安全にお乗りいただくためのアドバイス)もあわせてお読みください。
本書では、正しい取り扱いおよび点検整備に関する重要な事項を下記のシンボルマークで表示しています。

安全にかかわる注意情報を示してあります。

取り扱いを誤った場合、死亡、重傷・傷害に至る可能性が想定される場合を示してあります。

取り扱いを誤った場合、物的損害の発生が想定される場合を示してあります。

正しい操作のしかたや点検整備上のポイントを示してあります。

車の受け取りの際には、お買いあげいただいた販売店から「取扱説明書」「メンテナンスノート」「セーフティガイド」「車両受け渡し確認書」
を受け取り、以下の説明を必ずお受けください。
 車の正しい取り扱い方法
 日常点検、定期点検整備
 保証内容および保証期間
※ 車をゆずるときには、次の持ち主のために本書もお渡しください。
※ 仕様の変更などにより、本書の図や内容が一部実車と異なることがありますのでご了承ください。
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もくじ
安全運転のために ....................... 1-1 日常点検箇所/点検内容.................... 4-1 アンダーブラケットの
あなた自身と同乗者のために ............. 1-1 取り付け状態の点検
歩行者と他の車のために .................... 1-4 運転操作.......................................5-1 (ステアリングステム).................. 6-14
環境・住民の方との調和のために...... 1-5 エンジン始動...................................... 5-1 バッテリー........................................ 6-15
ギヤチェンジのしかた ....................... 5-2 ヒューズ交換 .................................... 6-16
各部の名称 .................................. 2-1 ブレーキ............................................. 5-2 灯火装置および方向指示灯の点検.... 6-18
ならし運転 ......................................... 5-3 運行において異常が認められた
左側面 ................................................. 2-1
駐車 .................................................... 5-3 箇所の点検 .................................... 6-18
右側面 ................................................. 2-2
運転装置と計器類 ............................... 2-3
点検整備.......................................6-1 お車の手入れ ...............................7-1
各部の取り扱いと操作 ................ 3-1 点検整備の実施 .................................. 6-1 洗車 .................................................... 7-1
サービスツール .................................. 6-2 キャストホイールの取り扱い............. 7-2
キーの取り扱い................................... 3-1
エンジンオイル .................................. 6-2 カウリングの取り扱い........................ 7-2
メインスイッチ................................... 3-1
エンジンのかかり具合、 保管のしかた ...................................... 7-3
警告灯と表示灯................................... 3-2
異音の点検...................................... 6-3 アフターケア用品について ................ 7-3
マルチファンクションメーター ......... 3-4
盗難警報器(別売アクセサリー)........ 3-9 低速、加速の状態の点検.................... 6-3
ハンドルスイッチ ............................. 3-10 冷却水 ................................................ 6-4 製品仕様.......................................8-1
フューエルタンクキャップ...............3-11 エアクリーナーエレメントの交換 ..... 6-6
燃料...................................................3-12 タイヤ ................................................ 6-7 ユーザー情報 ...............................9-1
シート ............................................... 3-12 クラッチ............................................. 6-9 二輪車を廃棄する場合は? ................ 9-1
ヘルメットホルダー .........................3-14 ブレーキレバーの遊び/ サービスマニュアル(別売)の
書類入れ ........................................... 3-14 ブレーキペダルの遊び、および 紹介................................................. 9-2
小物入れ ........................................... 3-15 ブレーキのきき具合の点検 .......... 6-10 車両情報 ............................................. 9-2
バックミラー .................................... 3-15 ブレーキランプスイッチ.................. 6-10
リヤクッションの調整......................3-16 ブレーキパッドの点検 ..................... 6-10
ブレーキ液量の点検......................... 6-11
索引............................................10-1
荷掛けフック .................................... 3-16
サイドスタンド................................. 3-17 ブレーキ液の補給 ............................ 6-11
イグニッションサーキット ドライブチェーン ............................ 6-12
カットオフシステム......................3-17 ドライブチェーンの給油.................. 6-14
車体各部の給油脂状態の点検 .......... 6-14
日常点検 ...................................... 4-1
日常点検の実施................................... 4-1
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

安全運転のために
JAU27281 JAU44285
安全運転は正しい服装から
あなた自身と同乗者のために  ヘルメットは必ず着用してください。ヘル
1
この章には、特に知っておいていただきたい メットは PSC または SG、JIS マークのあ
こと、守っていただきたいことなどの基本的 安全項目ラベルについて る二輪車用を必ず着用してください。ヘル
なアドバイスを述べてあります。運転すると 運転に慣れてきますと、いろいろな注意を忘 メットは正しくかぶり、必ずあごひもをし
きには、次のことを守って安全運転および上 れがちになり、事故を起こすことがありま めます。頭にしっくり合って、圧迫感のな
手な操作を心がけてください。 す。 いものが最適です。
安全運転とは、交通ルールを守ることだけで 車に乗るときには、安全項目ラベルの注意事  グローブを必ず着用してください。グロー
なく、ほかの人々が安全に通行できるように 項をいつも守り、安全運転に心がけてくださ ブは、摩擦に強い皮製のものが適していま
配慮することです。 い。 す。
 ヘルメットにシールドを着用してくださ
い。着用できないときは、ゴーグルを使用
してください。
 運転する服装は以下のことを確認して選
び、着用してください。疲労を少なくし、
1 万一の転倒時には身体を保護します。
• 保護性の高い服で明るく目立つ色のも

• 動きやすく、体の露出が少ない長袖・長
ズボン

1. 安全項目ラベル

࠙!!࣬
৾ե୰ྶ੥̩ͬ͢උͭ́հ஠̈́‫׋‬ഢ̱̱̠ͬ͘͡ȃ
ΰσιΛΠͬୃ̱̩̥̱̠͐ͤ͘͡ȃ
ζέρȜ͉෎̩̳̈́ͤ͘ȃ૽̦૘̩̞ͦͅાਫ਼ͅ!
ಛ৬̳ͥ൝͈෻ၪ̱̱̠ͬ͘͡ȃ
ΰΛΡρϋίͬಓ‫͉ۼ‬υȜΫȜθത൘̱̱̠͘͡ȃ
༹֑٨௮͉̱̠͛͘͞͡ȃ
೰̹͛ͣͦത࠿ା๵ͬιϋΞ΢ϋΑΦȜΠͅ!
ਲ̽̀႗࣐̱̱̠͘͡ȃ

1-1
U1WDJ0J0.book Page 2 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

安全運転のために
JWA11601

1
ヘルメットを正しくかぶっていないと、万一
の事故の際、死亡または重傷に至る可能性が
高くなります。運転者と同乗者は、必ずヘル
メットをかぶり、正しい服装で乗車してくだ
さい。

日常点検、定期点検整備を必ず行う
事故や故障を防ぐため、法令で定められた日
常点検を行ってください。また、法令で定め
られた 1 年、2 年ごとに行う定期点検も必ず
実施してください。

 以下のような服装は運転操作のじゃまに
なります。また、回転部分に巻き込まれた
り高熱になる部分に接触したりして、思わ
ぬ事故の原因にもなりますので、着用しな
いでください。
• ズボンのすそや袖口の広い服
• 衣服の飾り物や紐など、長すぎる装飾が  靴はかかとが低く、運転操作がしやすいも
ある服 のを着用してください。また、くるぶしま 車の異状
• ロングスカートやロングマフラーなど で覆われていて足にピッタリしたものを 次のような場合は、車が故障しているおそれ
の体に密着しない服 選んでください。 があります。そのままにしておくと、走行に
 同乗者にも上記の注意を守らせてくださ 悪影響をおよぼしたり、事故につながるおそ
い。 れがあり危険です。販売店で点検・整備を受
けてください。

1-2
U1WDJ0J0.book Page 3 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

安全運転のために
 異音がしたり、異臭や異常な振動があると  ヘッドライトの前を荷物などでさえぎら
き。 ないようにしてください。ライトの熱によ 1
 地面にオイルなどが漏れた跡があるとき。 りヘッドライトのレンズが変色、溶損した
 燃料、冷却水のにじみまたは漏れた跡があ り、荷物にまでその不具合がおよぶことも
るとき。 あります。
 マフラー、エンジンなどの熱くなるところ
給油時は火気厳禁 へ荷物などの物が触れないようにしてく
ガソリンは揮発性が高く、引火しやすい燃料 ださい。
です。給油時は必ずエンジンを止め、火気を
近づけないでください。 両手はハンドル、両足はフットレスト
 運転するときは、両手でハンドルを握り、
荷物はしっかり固定する 両足をフットレストにのせます。
 荷物を積むと、積まないときにくらべて操  同乗者には、両手で体をしっかり固定さ
縦安定性が変わります。荷物はしっかりと せ、両足を必ずフットレストにのせさせま
固定し、積み過ぎないように注意してくだ す。
さい。

風通しの悪い場所でエンジンを始動しな

排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分
が含まれています。
風通しの悪い場所や屋内でエンジンをかけ
ると、ガス中毒を起こす危険があります。エ 乗車定員は 2 名
ンジンの始動は風通しのよい屋外で行って  ハンドルの近くには、荷物など、物を置か
ただし、免許取得後 1 年未満の運転者は、法
ください。 ないでください。ハンドルの近くに物を置
令により 2 人乗りはできません。
くと、ハンドル操作を妨げる場合がありま
す。

1-3
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安全運転のために
JAU27504
また、高速道路(2 人乗りが許可されている 自己流のエンジン調整、部品の取り外しは
1 高速道路)においては、20 才以上で、免許取 しない 歩行者と他の車のために
得後 3 年を経過した運転者でなければ 2 人乗 エンジン調整はヤマハ販売店におまかせく
りはできません。 ださい。 他の人への思いやり
 交通ルールを守り、まわりの歩行者や車の
急激なハンドル操作や片手運転はしない 動きに注意し、相手の立場について思いや
急激なハンドル操作や片手運転は、横すべり りの気持ちをもって通行しましょう。
や転倒の原因となります。絶対にしないでく  周囲の状況に注意して、安全なスピードで
ださい。 走行してください。歩行者や自転車のそば
を通るときは、安全な距離を保つか徐行し
てください。

JCA15221

部品交換が必要な場合は正規の規格のもの
を使用するよう、販売店へ依頼してくださ
い。規格が異なった部品を使用すると、故障
誤った方法でエンジンを停止しない などの原因となります。
誤った取り扱いをすると、マフラーの中の触
媒装置が異常に高温になり、損傷するおそれ 駐車
があります。次のような操作はしないでくだ 自賠責保険に必ず加入  盗難予防のため、車から離れるときは必ず
さい。 自賠責保険(共済)に加入することは法令で ハンドルロックをかけ、キーをお持ちくだ
 走行中にメインスイッチやエンジンス 定められています。万一の事態に備えて必ず さい。また、チェーンロックなどのサイク
トップスイッチでエンジンを停止する。 加入してください。 ルロックも同時に使用することをおすす
 空ぶかし直後にエンジンを停止する。 また、保険の期限切れにも注意してくださ めします。
い。  交通のじゃまにならない場所に駐車して
ください。

1-4
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安全運転のために
JAU27581
 平坦な場所に駐車してください。やむをえ
ず、傾斜地や柔らかい地面などの不安定な 環境・住民の方との調和のために 1
場所に駐車するときは、転倒や動き出しの
ないようにしてください。 住民の方への思いやり
 車から離れる前に、スタンドが確実にセッ 自分の都合だけを考えて、沿道の方に不愉快
トされているかを確認してください。 な騒音などの迷惑をかけないでください。
JWA12241

 エンジン回転中および停止後、しばらくの
間はマフラーやエンジンなどが熱くなっ
ています。触れるとヤケドをすることがあ
りますので、注意してください。また、物 昼間はヘッドライトを下向きに
などが直接触れないようにしてください。 この車両は自動昼間点灯仕様です。他の車や
 駐車は、通行する人がマフラーやエンジン 歩行者へ注意をうながし、自分の存在を知ら
などに触れない場所にしてください。 せるためです。対向車がまぶしくないよう
 マフラーの中の触媒装置は高温になりま に、ライトは下向きを使ってください。
す。枯れ草や紙、オイル、木材など、燃え
特に深夜の住宅街や人通りの多い道路など
やすいものがある場所には駐車しないで
で長時間のアイドリングや急発進などを行
ください。
うと、迷惑になりますのでしないでくださ
い。

1-5
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安全運転のために
違法改造はしない
1  違法改造は法律により禁止されています。
改造は操縦安定性を悪くしたり、排気音を
大きくして車の寿命を縮めたり、重大な事
故や故障の原因となります。また、改造す
ると車の保証が受けられません。
 この車は、排出ガス規制適合車です。マフ
ラーには排出ガスを浄化する触媒装置が
内蔵されています。他のマフラーをこの車
に取り付けると、排出ガス規制に適合しな
くなる可能性があります。マフラーを交換
する場合は、お買いあげのヤマハ販売店に
ご相談ください。なお、ヤマハ純正部品の
マフラーには “YAMAHA” マークが刻印さ
れています。

YAMAHA

環境への配慮
廃車をするときや、バッテリー、廃油などの
廃棄処理をするときは、環境保護のためお買
いあげのヤマハ販売店にご相談ください。

1-6
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各部の名称
JAU10411

左側面
1 2 345
2

7 6
1. リカバリータンク (P 6-4)
2. メインヒューズ(P6-16)
3. サービスツール(P6-2)
4. シートロック(P3-12)
5. 小物入れ(P3-15)
6. リヤクッション・スプリングプリロードアジャスター(P3-16)
7. シフトペダル(P5-2)

2-1
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各部の名称
JAU10421

右側面
1 2 3 4
2

9 8 7 6 5
1. ヒューズボックス(P 6-16)
2. バッテリー(P6-15)
3. フューエルタンクキャップ(P3-11)
4. ヘッドライト
5. オイル注入口(P6-2)
6. エンジンオイル点検窓(P6-2)
7. ブレーキペダル(P 6-10)
8. リヤブレーキランプスイッチ (P 6-10)
9. リヤブレーキリザーバータンク(P6-11/P6-11)

2-2
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各部の名称
JAU10431

運転装置と計器類
1 2 3 4 5 6 7 8
2

1. クラッチレバー(P6-9)
2. ハンドルスイッチ(左)(P3-10)
3. マルチファンクションメーター(P3-4)
4. メインスイッチ / ハンドルロック(P3-1)
5. フロントブレーキリザーバータンク(P6-11/P6-11)
6. ハンドルスイッチ(右)(P3-10)
7. スロットルグリップ
8. ブレーキレバー(P6-10)

2-3
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各部の取り扱いと操作
JAU31082 JAU65380

キーの取り扱い メインスイッチ 要 点


 キーは車の操作や保管をするときなどに 盗難予防のため、車から離れるときは必ずハ
使用する大切なものです。キーを紛失しな ĩවĪ ンドルロックをかけ、キーをお持ちくださ
いように、充分に注意してください。 ĩ୨Ī い。
 キーは 2 本付属しています。1 本は予備とし
3 て大切に保管してください。
JAU62480
 1 本のキーを紛失または破損したときは、
(入)
販売店またはキーショップなどで新しい
全ての電気回路に電源が供給され、メーター
予備キーを作っておいてください。
灯、テールランプ、ナンバー灯とマーカーラ
 キーを 2 本とも紛失または破損したとき LOCK ンプが点灯し、エンジンを始動させることが
は、販売店にご相談ください。
できます。キーを抜き取ることはできませ
ん。
メインスイッチは エンジンの始動と停止、
ブレーキランプや方向指示灯などの電源の 要 点
「入 / 切」、ハンドルロックを行います。  エンジンが始動すると、ヘッドライトが自
JWA18110
動的に点灯します。エンジンが止まっても
メインスイッチを “ ” にするまで点灯し
走行中にメインスイッチを “ ” や LOCK の 続けます。
位置にすると、電気系統の作動が停止し、事  スタータースイッチを押して、エンジンが
故につながるおそれがあります。メインス 始動しないときにもヘッドライトが点灯
イッチは必ず停車中に操作してください。 することがありますが、異常ではありませ
JCA22220
ん。
JCA12502

JAU63880
金属製のキーホルダーは使用しないでくだ エンジンをかけないでメインスイッチを (切)
さい。また、リングなどに複数のキーをつな “ ” のままにしたり、エンジン始動後アイド 全ての電気回路がオフになり、エンジンが停
いで使用しないでください。走行中にキーホ リング状態を長時間続けると、バッテリーあ 止します。キーを抜くことができます。
ルダーや他のキーがカバーなどの部品に当 がりの原因となります。
たり、傷付きの原因となる場合があります。 JAU60860

キーホルダーは、布製または皮製のものをお LOCK
勧めします。 ハンドルがロックされ、全ての電気回路がオ
フになります。キーを抜くことができます。
3-1
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各部の取り扱いと操作
JAU49397
ハンドルロックのしかた ハンドルロックの解除のしかた
警告灯と表示灯
1 2 1 2
1 2 3 4

1. 押す 1. 押す 6 5
2. 回す 2. 回す 1. ニュートラルランプ “ ”
2. ヘッドライト上向き表示灯 “ ”
1. ハンドルを左へいっぱいに切ります。 LOCK の 位 置 で キ ー を 押 し こ み、そ の ま 3. 方向指示器表示灯 “ ”
2. “ ” の位置でキーを押し込み、そのま ま “ ” まで回します。 4. シフトタイミングインジケーターランプ
ま LOCK まで回します。 5. 油圧警告灯 “ ”
6. エンジン警告灯 “ ”
要 点
ロックしにくいときは、ハンドルを少し左右 JAU11022

に動かしながらキーを回します。 方向指示器表示灯 “ ”
方向指示器に合わせて点滅します。
3. キーを抜きます。
JAU11061

ニュートラルランプ “ ”
ギヤがニュートラルのとき点灯します。

JAU11081

ヘッドライト上向き表示灯 “ ”
ヘッドライトを上向きにすると点灯します。

3-2
U1WDJ0J0.book Page 3 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU62530 JAU63890
が点灯しない場合や、点灯したままになって
油圧警告灯 “ ” エンジン警告灯 “ ” いる場合は、ヤマハ販売店で電気回路の点検
エンジンの油圧が低くなると点灯します。警 エンジンの電気回路に異常が発生したとき、 を受けてください。
告灯の球切れや回路点検のため、メインス 警告灯が点灯するか、点滅します。警告灯が
イッチを “ ” にすると警告灯が点灯します。 点灯もしくは点滅したときは、ヤマハ販売店
警告灯はエンジンを始動するまで点灯して (詳しくは 3-9 ペー
で点検を受けてください。
います。メインスイッチを “ ” にしても警 ジのマルチファンクションメーターの自己
3
告灯が点灯しないときは、ヤマハ販売店で点 診断機能の説明を参照してください。)
検・整備を受けてください。
JCA21210 要 点
 メインスイッチを “ ” にしたとき、警告灯
が約 2 秒間点灯し、その後消灯します。点
エンジン運転中に油圧警告灯が点灯した場
灯しないときや消灯しないときは、ヤマハ
合は、すぐにエンジンを停止し、エンジンオ
販売店で点検を受けてください。
イル量を点検してください。エンジンオイル
 スタータースイッチを押している間、警告
量が不足しているときは、エンジンオイルを
灯が点灯することがありますが、これは異
補給してください。エンジンオイル量が充分
常ではありません。
であっても油圧警告灯が点灯する場合は、す
ぐにエンジンを停止し、ヤマハ販売店で点
検・整備を受けてください。 JAU62470

シフトタイミングインジケーターランプ
要 点 設定されたエンジン回転数になると点灯ま
たは消灯し、シフトアップのタイミングをお
 エンジンを始動しても点灯したままに
知らせします。表示灯が点灯または消灯する
なっているときは、エンジンオイル量を点
エンジン回転数は、お好みの回転数に設定す
検し、ロアレベル以下であればエンジンオ
ることができます。(詳しくは 3-7 ページを参
イルを補給してください。(6-2 ページ参
照してください。)
照)
 エンジンオイルを補給しても点灯したま 要 点
まになっているときは、ヤマハ販売店で点 この表示灯は、メインスイッチを “ ” にし
検・整備を受けてください。 たときに約 2 秒間点灯し、その後消灯します。
メインスイッチを “ ” にしたときに表示灯

3-3
U1WDJ0J0.book Page 4 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU62764
 タコメーター 毎分のエンジン回転数を示します。
マルチファンクションメーター  時計 電気回路のチェックのため、メインスイッチ
 燃料計 を “ ” にすると、指針が一旦最大値まで動
2 3 4 5 67 8
 水温計 き、“0” に戻ります。
JCA21840
 ギヤポジション表示
 マルチファンクションディスプレイ
 シフトタイミングインジケーターランプ
エンジン回転数がレッドゾーンに入らない 3
 自己診断機能
ように運転してください。
要 点 レッドゾーン : 14000 r/min 以上
 “SEL” ボタンや “RES” ボタンを使用すると
きは、メインスイッチを “ ” にしてくだ 時計
1 10 9
さい。(シフトタイミングインジケーター
1. “SEL” ボタン 1
ランプの調整を除く。)
2. “RES” ボタン
3. タコメーター
4. 燃料計
スピードメーター
5. シフトタイミングインジケーターランプ
車の速度を示します。
6. 時計
7. ギヤポジション表示
8. スピードメーター タコメーター
9. マルチファンクションディスプレイ
1 2
10.水温計
JWA12423
1. 時計

メインスイッチを “ ” にすると時計を表示
マルチファンクションメーターの設定変更 します。
をする前に、必ず車両を停止してください。
走行中に設定の変更を行うと、操作に気をと
時刻調整のしかた
られて事故を起こすおそれがあります。
1. メインスイッチを “ ” にします。
マルチファンクションメーターには以下の 2. “SEL” ボタンと “RES” ボタンを同時に 2
機能があります。 1. タコメーター 秒以上押します。
 スピードメーター 2. レッドゾーン

3-4
U1WDJ0J0.book Page 5 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JCA11851
3. <時>の表示が点滅したら、“RES” ボタ
ンを押して<時>を合わせます。 要 点
4. “SEL” ボタンを押すと、<分>の表示が この燃料計には、自己診断機能が装備されて
エンジンがオーバーヒートしたときは、走行
点滅します。 います。電気回路に異常が検出された場合、
しないでください。
5. “RES” ボタンを押して<分>を合わせ 燃料計のセグメントが 8 回点灯し 3 秒消灯す
ます。 るパターンの異常コード表示を繰り返しま
3 6. “SEL” ボタンを押すと、時刻調整が完了 す。この場合は、ヤマハ販売店に電気回路の 要 点
し、時計表示に戻ります。 点検を依頼してください。 水温は、気象条件およびエンジン負荷により
変化します。
燃料計
水温計
1 ギヤポジション表示
1 2

1
1. 燃料計
1. 水温計
メインスイッチを “ ” にするとフューエル 1. ニュートラルランプ “ ”
メインスイッチを “ ” にすると冷却水の温 2. ギヤポジション表示
タンクのガソリンの残量を表示します。電気
度を表示します。電気回路のチェックのた
回路のチェックのため、メインスイッチを 選択しているギヤポジションを表示します。
め、メインスイッチを “ ” にすると、指針
“ ” にすると、セグメントが一旦最大値まで ギヤがニュートラルのときは、“ ” を表示
が一旦最大値を示し、“C” に戻ります。
点灯し、その後ガソリンの残量を表示しま し、ニュートラルランプが点灯します。
一番右側のセグメントが点滅した場合、エン
す。ガソリンの残量が減ると燃料計のセグメ
ジンを止めて冷やしてください。
ントの数が減ります。ガソリンの残量が少な
くなると残りの 1 セグメントが点滅して知ら
せます。ガソリンの残量が少なくなったら、
早めに補給してください。

3-5
U1WDJ0J0.book Page 6 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
マルチファンクションディスプレイ 瞬間燃費表示
燃料計の残りの 1 セグメントが点滅を始める
1 と、表示は自動的にフューエルトリップメー 1
ター “TRIP F” に切り替わり、その時点からの
走行距離を表示します。このとき “SEL” ボタ
ンを押すと、トリップメーター、オドメー
ター、瞬間燃費表示、平均燃費表示、エンジ 3
ンオイルトリップメーターが下記の順で切
り替わります。

TRIP F → _ _._ km/L または _ _._L/100 km →


AVE_ _._ km/L または AVE_ _._ L/100 km →
1. マルチファンクションディスプレイ OIL TRIP → ODO → TRIP 1 → TRIP 2 → TRIP 1. 瞬間燃費表示
F
マルチファンクションディスプレイには以 瞬間燃費の表示は、“km/L” または “L/100 km”
下の機能があります。 を表示することができます。
 オドメーター  “km/L”: 現在の走行条件で燃料 1.0 L を使っ
 トリップメーター(TRIP 1/TRIP 2) トリップメーターのリセットは、“SEL” ボタ て走行可能な距離が表示されます。
 フューエルトリップメーター ンを押してリセットしたいトリップメー  “L/100 km”: 現在の走行条件で 100 km 走行
 瞬間燃費表示 ターを表示させてから “RES” ボタンを 1 秒以 するために必要な燃料の量が表示されま
 平均燃費表示 上押します。 す。
 エンジンオイルトリップメーター フューエルトリップメーターはリセットし “km/L” 表示と “L/100 km” 表示を切り替える
 エンジンオイル交換表示 なくても、ガソリンを給油後約 5 km 走行す には、マルチファンクションディスプレイに
“SEL” ボ タ ン を 押 す ご と に、オ ド メ ー ると自動的にリセットされ、トリップメー 瞬間燃費表示が表示された状態で “SEL” ボタ
ター “ODO”、トリップメーター “TRIP”、瞬 ターの表示になります。 ンを 1 秒以上押します。
間燃費表示 “_ _._ km/L” または “_ _._ L/100
km”、平均燃費表示 “AVE_ _._ km/L” または 要 点
“AVE_ _._ L/100 km”とエンジンオイルトリッ 20 km/h未満の速度で走行している場合は、“_
プメーター“OIL TRIP” が下記の順で切り替わ _._” と表示されます。
ります。

ODO → TRIP 1 → TRIP 2 → _ _._ km/L また


は _ _._ L/100 km → AVE_ _._ km/L または
AVE_ _._ L/100 km → OIL TRIP → ODO
3-6
U1WDJ0J0.book Page 7 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
平均燃費表示 “RES” ボタンを 1 秒押して “OIL” とエンジン
要 点 オイルトリップメーターを点滅させ、さらに
1 平均燃費表示のリセット後は、車両が 1 km “RES” ボタンを 3 秒押します。エンジンオイ
走行するまで “_ _._” と表示されます。 ルトリップメーターとエンジンオイル交換
表示 “OIL” がリセットされます。
エンジンオイル交換表示が点滅する前にオ
3 エンジンオイルトリップメーター イル交換したときも、リセットしてくださ
1 2 い。リセットせずにそのまま走行しますと、
交換時期がずれてしまいます。

シフトタイミングインジケーターランプ
の設定
1. 平均燃費表示

最後にリセットした地点からの平均燃費を
1
表示します。
平均燃費の表示は、“AVE_ _._ km/L” または
“AVE_ _._ L/100 km”を表示することができま
す。 1. エンジンオイル交換表示 “OIL”
 “AVE_ _._ km/L”: 燃料 1.0 L を使って走行可 2. エンジンオイルトリップメーター
能な平均距離が表示されます。
エンジンオイルトリップメーターは、最後に
 “AVE_ _._ L/100 km”: 100 km 走行するため
リセットされた地点からの距離(最後にオイ
に必要な燃料の平均量が表示されます。
ル交換をしてからの距離)を表示します。初 2
“AVE_ _._ km/L” 表示と “AVE_ _._ L/100 km”
回は 1000 km 走行時、2 回目はリセット後 1. シフトタイミングインジケーターランプ
表示を切り替えるには、マルチファンクショ
4000 km 走行時、以降はリセット後 5000 km 2. 明るさ調節表示
ンディスプレイに平均燃費が表示された状
走行するとエンジンオイル交換表示 “OIL” が
態で “SEL” ボタンを 1 秒以上押します。 シフトタイミングインジケーターランプは、
点滅します。エンジンオイル交換表示 “OIL”
平均燃費表示をリセットするには、“SEL” ボ 4 つの機能の設定ができます。
が点滅したら、早めにヤマハ販売店でエンジ
タンを押して平均燃費を表示させてから
ンオイルを交換してください。
“RES” ボタンを 1 秒以上押します。
オイル交換後はエンジンオイルトリップ
メーターとエンジンオイル交換表示 “OIL” を
リセットしてください。リセットはエンジン
オイルトリップメーターを表示させてから
3-7
U1WDJ0J0.book Page 8 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
 シフトタイミングインジケーターランプ  シフトタイミングインジケーターラ 1. “RES” ボタンを押して、シフトタイミン
作動設定: ンプが作動したときに点灯させる。 グインジケーターランプを点灯または
シフトタイミングインジケーターランプ (この設定を選択するには、シフトタ 点滅させたいエンジン回転数を選択し
を点灯させるかさせないか、そして点灯さ イミングインジケーターランプが点 ます。
せる場合は、点滅させるか点灯させるかの 灯したままの状態を選択します。) 2. “SEL” ボタンを押して、点灯設定を決定
選択ができます。  シフトタイミングインジケーターラ します。同時にシフトタイミングインジ
 シフトタイミングインジケーターランプ ンプが作動したときに点滅させる。 ケーターランプの消灯設定に切り替わ 3
点灯設定: (この設定を選択するには、シフトタ ります。
シフトタイミングインジケーターランプ イミングインジケーターランプが1秒
を点灯または点滅させるエンジン回転数 間に4回点滅する状態を選択します。) シフトタイミングインジケーターランプ消
を設定できます。  シフトタイミングインジケーターラ 灯設定
 シフトタイミングインジケーターランプ ンプを作動させない。 (この設定を選
消灯設定: 択するには、シフトタイミングインジ 要 点
シフトタイミングインジケーターランプ ケーターランプが 2 秒間に 1 回点滅す  シフトタイミングインジケーターランプ
を消灯させるエンジン回転数を設定でき る状態を選択します。) の消灯時期はエンジン回転数が 7000 ~
ます。 2. “SEL” ボタンを押して、作動設定を決定 15000 r/min の間で設定できます。7000 ~
 シフトタイミングインジケーターランプ します。同時にシフトタイミングインジ 12000 r/min の間では 500 r/min きざみで、
明るさ設定: ケーターランプの点灯設定に切り替わ 12000 ~ 15000 r/min の間は 200 r/min き
シフトタイミングインジケーターランプ ります。 ざみで設定することができます。
の明るさを設定できます。  消灯設定は点灯設定よりも高いエンジン
シフトタイミングインジケーターランプ点 回転数で設定してください。消灯設定の回
シフトタイミングインジケーターランプの 灯設定 転数が点灯設定の回転数より低いとシフ
設定 トタイミングインジケーターランプは点
1. メインスイッチを “ ” にします。 要 点 灯も点滅もしません。
2. “SEL” ボタンを押しながら、メインス シフトタイミングインジケーターランプの
1. “RES” ボタンを押して、シフトタイミン
イッチを “ ” にして、約 5 秒待ちます。 点灯時期はエンジン回転数が 7000 ~ 15000
グインジケーターランプを消灯させた
シフトタイミングインジケーターラン r/min の間で設定できます。7000 ~ 12000
いエンジン回転数を選択します。
プの作動設定に切り替わります。 r/min の間では 500 r/min きざみで、12000 ~
2. “SEL” ボタンを押して、消灯設定を決定
15000 r/min の間は 200 r/min きざみで設定す
します。同時にシフトタイミングインジ
シフトタイミングインジケーターランプ作 ることができます。
ケーターランプの明るさ設定に切り替
動設定 わります。
1. “RES” ボタンを押して、次の作動設定の
中から 1 つを選択します。
3-8
U1WDJ0J0.book Page 9 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JCA15951 JAU12333
シフトタイミングインジケーターランプ明
るさ設定 盗難警報器(別売アクセサリー)
1. “RES” ボタンを押して、明るさを設定し この車には、別売アクセサリーの盗難警報器
マルチファンクションディスプレイがエ
ます。 を装着することができます。装着について
ラーコードを表示している時は、エンジンの
2. 好みの明るさになったら “SEL” ボタン は、お買いあげのヤマハ販売店にご相談くだ
損傷を防ぐために、できるだけ早くヤマハ販
を押して、明るさを決定します。各種の さい。
売店で車の点検を受けてください。
3 設定が保存され、マルチファンクション
ディスプレイの表示に戻ります。

自己診断機能

1 2
1. エンジン警告灯 “ ”
2. エラーコード表示

このモデルには電気回路の自己診断装置が
備わっています。
回路のいずれかが故障した場合は、エンジン
警告灯が点灯し、マルチファンクションディ
スプレイにエラーコードが表示されます。
マルチファンクションディスプレイにエ
ラーコードが表示された場合、エラーコード
を控え、ヤマハ販売店で車の点検を受けてく
ださい。

3-9
U1WDJ0J0.book Page 10 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU1234H JAU12361 JWA11641

ハンドルスイッチ パッシングライトスイッチ “PASS”


ヘッドライトの上向きを点灯させるスイッ
<左> チです。先行車の追い越しなどで、他車に合 方向指示灯は自動的に消灯しません。使用後
1 図をするときに使用します。 は、必ず消灯してください。点滅したままに
しておくと、他のかたの迷惑になります。
2 要 点 JCA11983

ヘッドライト上下切り替えスイッチが “ ”
3
のときは、使用できません。
3 電球を交換するときは、正規のワット数のも
4 のを使用してください。正規のワット数以外
JAU62540
のものを使用すると、正常に作動しません。
ヘッドライト上下切り替えスイッチ
“ / ”
JAU12501
ヘッドライトの配光を上向き、下向きに切り
1. パッシングライトスイッチ “PASS” 替えるスイッチです。 ホーンスイッチ “ ”
2. ヘッドライト上下切り替えスイッチ “ / ”
(上向き):遠くを照らします。 スイッチを押すとホーンが鳴ります。
3. 方向指示器スイッチ “ / ”
(下向き):近くを照らします。 要 点
4. ホーンスイッチ “ ”

<右>
要 点 必要なときにのみ使用してください。
 (上向き)のときは左右 2 灯、 (下向
1 き)のときは右側 1 灯が点灯します。 JAU65390

 先行車や対向車があるときは、ヘッドライ エンジンストップスイッチ “ / ”
トを下向きにしてください。 非常時に、エンジンをすぐに停止させるス
イッチです。通常は “ ” にしておきます。
JWA12101
2 JAU12461

方向指示器スイッチ “ / ”
進路変更の合図に使用します。 非常時にエンジンストップスイッチでエン
操作は、進路変更する側にスイッチをスライ ジンを停止させたときは、マフラーやエンジ
ドさせます。 ンなどが熱くなっています。ヤケドに注意し
1. エンジンストップスイッチ “ / ” 消灯するときは、スイッチを押します。 てください。
2. スタータースイッチ “ ” :右側の方向指示灯が点滅します。
:左側の方向指示灯が点滅します。

3-10
U1WDJ0J0.book Page 11 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JCA22230 JAU13075

フューエルタンクキャップ 1 2
JWA12172
 非常時にエンジンストップスイッチでエ
ンジンを停止させたときは、必ずメインス
イッチを “ ” にしてください。“ ” のま 給油時およびガソリンを取り扱う場合は、次
まですと、バッテリーあがりの原因となり のことを必ず守ってください。
3 ます。  給油時は必ずエンジンを止め、火気を近づ
 走行中に、エンジンストップスイッチを けないでください。ガソリンは揮発性が高
“ ”→“ ”→“ ” にしないでください。 く、引火しやすい燃料です。
エンジンの回転が不円滑となり、エンジン  フューエルタンクキャップを開ける前に、
不調の原因となります。また、排出ガス浄 車体などの金属部分に触れて静電気の除
1. フィラーチューブ
化装置の故障の原因となります。 去を行ってください。身体に静電気を帯び
2. 給油限度
た状態で給油すると、放電による火花で引
要 点 火する場合があり、ヤケドするおそれがあ
ります。 フューエルタンクキャップの開けかた
“ ” にすると、エンジンは始動できません。  給油操作は、必ず一人で行ってください。
複数で行うと静電気が除去できない場合
JAU12713 があります。 2
スタータースイッチ “ ”  給油は、必ず屋外で行ってください。 1
このスイッチを押すと、スターターモーター  セルフサービスのガソリンスタンドで給
が回転し、エンジンが始動します。 油するときは、ガソリンの吹きこぼれがな
JCA11882
いよう、慎重に給油してください。
 給油限度(フィラーチューブ下端まで)を
 スターターモーターを連続して回転させ 超えてガソリンを入れないでください。走
ないでください。消費電力が多いためバッ 行中にガソリンがにじみ出ることがあり
テリーあがりの原因となります。 危険です。 1. ロックカバー
 エンジンを始動させる前に、5-1 ページの  給油後、フューエルタンクキャップを確実 2. 解除
始動手順を参照してください。 に閉めてください。
1. ロックカバーを開けます。
2. キーをロックに差し込み、時計方向に
1/4 回してロックを解除します。
3. フューエルタンクキャップを開けます。

3-11
U1WDJ0J0.book Page 12 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU31461 JAU62621
フューエルタンクキャップの閉めかた
1. キ ー を ロ ッ ク に 差 し 込 ん だ 状 態 で 燃料 シート
フューエルタンクキャップを押して閉
JAU28312
めます。 タンデムシート
指定燃料
2. キーを反時計方向に回してロックし、抜
き取ります。 タンデムシートの取り外しかた
指定燃料:
3. ロックカバーを閉めます。
無鉛レギュラーガソリン 1. キーをシートロックに差し込み、時計方 3
タンク容量: 向に回します。
要 点
約 14.0 L
キーを抜き取ると、フューエルタンクキャッ
プを閉めることはできません。また、フュー JCA12512
エルタンク キャップを正しく 閉めない と、
キーを抜き取ることはできません。 1
 必ず指定燃料を使用してください。高濃度
アルコール含有燃料や軽油、粗悪ガソリン
など、指定以外の燃料を使用するとエンジ 2
ンの始動性が悪くなったり、出力低下など
のエンジン不調の原因となる場合があり
ます。また、エンジンや燃料系の部品を損
傷するおそれがあります。 1. シートロック
 こぼれたガソリンは、布切れなどできれい 2. 解除
にふき取ってください。
2. キーを回した状態でタンデムシートの
 タンクにゴミやチリなどの不純物が入ら
後部を持ち上げ、タンデムシートを取り
ないように注意してください。
外します。

タンデムシートの取り付けかた
1. タンデムシートの前部にある突起を図
のようにしてシートホルダーに差し込
みます。

3-12
U1WDJ0J0.book Page 13 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
1
1

1 2
3 2

2 2
1. 突起 1. カバー 1. 突起
2. シートホルダー 2. スクリュー 2. シートホルダー

2. タンデムシートの後部を押し、タンデム 3. ボルトを外し、ライダーシートを取り外 2. ボルトを締め付けます。


シートをロックします。 します。 3. カバーを取り付け、スクリューを締め付
3. キーを抜き取ります。 けます。
2 4. タンデムシートを取り付けます。
ライダーシート
要 点
1 走行前に、必ず、シートが確実にロックされ
ライダーシートの取り外しかた
ているか確認してください。
1. タンデムシートを取り外します。
2. スクリューを外し、タンデムシート前側
のカバーを取り外します。

1. ライダーシート
2. ボルト

ライダーシートの取り付けかた
1. ライダーシートの前部にある突起を図
のようにしてシートホルダーに差し込
みます。
3-13
U1WDJ0J0.book Page 14 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU47531 JWA11651 JAU63900

ヘルメットホルダー 書類入れ
タンデムシートを外すと書類入れ(収納用
ヘルメットをヘルメットホルダーに掛けた
ポーチ)があります。自賠責保険証、メンテ
まま走行しないでください。ヘルメットが運
ナンスノートはビニール袋に入れ、書類入れ
転を妨げ、思わぬ事故の原因になったり、車
に保管してください。書類入れは二つ折りに
の部品に損傷を与えたり、またヘルメットに
して小物入れに保管してください。 3
も損傷を与え保護機能を低下させます。

1
1. ヘルメットホルダー

キーでシートロックを解除し、タンデムシー
トを取り外します。
ヘルメットのあごひもの金具部分をヘル
メットホルダーに掛け、シートを取り付けま
す。

2
1

1. ヘルメット
2. タンデムシート

3-14
U1WDJ1J0.book Page 15 Tuesday, January 6, 2015 10:23 AM

各部の取り扱いと操作
JAU62550 JAU39672

小物入れ 要 点 バックミラー


 車から離れるときは、必ずシートをロック この車のバックミラーは、狭いスペースで駐
してください。 車するために前方または後方に折りたたむ
1  キーを小物入れ内に入れたままシートを ことができます。乗車する前に、バックミ
閉じると、ロックされて開けられなくなり ラーを元の位置に折り返してください。
3 ます。注意してください。
2 2
1 1

1. 小物入れ

タンデムシートの下に小物入れがあります。
(3-12 ページ参照) 2 2
JCA12972
1. 乗車するときの位置
2. 駐車するときの位置
小物入れを使用する時は以下の点に注意し JWA14372
てください。
 洗車をすると中に水が入ることがありま
す。大切な物は、ビニール袋などに入れて 乗車する前には、必ずバックミラーを元の位
収納してください。 置に折り返すようにしてください。
 濡れた物は、ビニール袋に入れてから収納
してください。濡れたまま収納すると、小
物入れ内にカビなどが発生することがあ
ります。
 貴重品やこわれやすい物は入れないでく
ださい。
 小物入れ内は直射日光などで温度が高く
なります。熱の影響を受けやすい物は入れ
ないでください。

3-15
U1WDJ0J0.book Page 16 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU62561 JAU15152

リヤクッションの調整 2 荷掛けフック
リヤクッションには、スプリングプリロード
1
アジャスターが装備されています。 3
JWA12441

321
シートに人を乗せて調整をしないでくださ 7654
(a) 3
(b)
い。車が動き、手などに思わぬケガをするこ
とがあります。 4
JCA11911 1
1. エクステンション
2. 調整レンチ
調整範囲を超えて、アジャスターを回さない 1. 荷掛けフック
3. スプリングプリロードアジャスター
でください。
4. インジケーター
タンデムフットレストに、荷掛けフックがあ
ります。
スプリングプリロード 要 点
スプリングプリロードを大きくし、サスペン  アジャスターの切り欠きを、リヤクッショ
ションを硬くするには、スプリングプリロー ンのインジケーターに合わせます。
ドアジャスターを (a) 方向に回します。スプ  サービスツール内の調整レンチとエクス
リングプリロードを小さくし、サスペンショ テンションを使って調整を行います。
ンを軟らかくするには、 アジャスターを (b) 方
向に回します。
スプリングプリロード:
最小(ソフト):
1段
標準:
3段
最大(ハード):
7段

3-16
U1WDJ0J0.book Page 17 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作
JAU15306 JAU63990

サイドスタンド イグニッションサーキットカット
サイドスタンドはフレームの左側にありま オフシステム
す。車を直立にした状態で、足でサイドスタ イグニッションサーキットカットオフシス
ンドを上げ下げします。 テム(サイドスタンドスイッチ、クラッチス
イッチおよびニュートラルスイッチを含む)
要 点
3 には次の機能があります。
この車にはサイドスタンドスイッチが装備  ギヤがニュートラル以外で、サイドスタン
されています。(サイドスタンドスイッチに ドが上げてあるが、クラッチレバーを握っ
ついては次の項目を参照してください。) ていないとき、エンジンは始動できませ
JWA10242 ん。
 ギヤがニュートラル以外で、クラッチレ
バーを握っているが、サイドスタンドが下
サイドスタンドを下ろした状態で、またはサ がっているとき、エンジンは始動できませ
イドスタンドが正しく上がらない(上がった ん。
状態にならない)場合、車を運転しないでく  ギヤがニュートラル以外で、サイドスタン
ださい。サイドスタンドが地面に接し、操縦 ドを下げるとエンジンが停止します。
安定性を損なうことがあります。ヤマハのイ イグニッションサーキットカットオフシス
グニッションサーキットカットオフシステ テムの作動を、以下の手順に従って定期的に
ムは、発進前にサイドスタンドの上げ忘れを 点検してください。
防止するよう設計されています。従って、定 JWA11541

期的にこのシステムを点検してください。正
しく機能しない場合にはヤマハ販売店に修
理を依頼してください。 点検の結果異常があった場合は、走行前にヤ
マハ販売店でシステムの点検を受けてくだ
さい。

3-17
U1WDJ0J0.book Page 18 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

各部の取り扱いと操作

3-18
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

日常点検
JAU15598 JAU30142
(注)
日常点検の実施 日常点検箇所/点検内容 ※ 印の点検は車の走行距離、運行時の状態な
車を安全で快適に使用いただくため、法また 詳しい点検の方法は、6-1 ページ以降の点検 どから判断した適切な時期(長距離走行時や
は法に準じ、日常の車の使用状況に応じて、 整備の方法および別冊「メンテナンスノー 洗車、給油後など)に実施をしてください。
使用する人の判断で適時行う点検です。 ト」を参照してください。 JWA11733
JWA12032
点検箇所 点検内容
 ブレーキペダルの踏みしろ 安全のため、ご自身の知識、技量にあわせた
 日常点検を怠ると重大な事故やケガ、トラ およびレバーの握りしろが 範囲内で点検・整備を行ってください。難し
ブルの原因となります。必ず実施してくだ 適切で、ブレーキのききが いと思われる内容はヤマハ販売店にご依頼
4 さい。
ブレーキ
充分であること。 ください。点検整備するときは安全に充分注
 異常が認められたときは、乗車前にご使用  ブレーキ液の量が適当であ
意し、下記の内容を守ってください。
のかたご自身またはヤマハ販売店で必ず ること。
 点検は平坦で足場のしっかりした場所を
整備を行ってください。  タイヤの空気圧が適当であ
選び、スタンドを立てて行ってください。
ること。
 エンジン停止直後は、エンジン本体やマフ
 亀裂、損傷がないこと。
要 点 タイヤ
 異常な摩耗がないこと。 ラー、エキゾーストパイプなどが熱くなっ
点検整備に使用する工具は、必要に応じてお  溝の深さが充分あること。 ています。直接触れたりしないでくださ
買い求めください。(モデルにより、サービ (※) い。ヤケドに注意してください。
スツールの有無や内容が異なります。)  冷却水の量が適当であるこ  排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成
と。
(※) 分が含まれています。風通しの悪い場所や
 エンジンオイルの量が適当 屋内でエンジンをかけると、ガス中毒を起
であること。(※) こす危険があります。
エンジン
 かかり具合が良好で、か  走行して点検するときは、交通状況に注意
つ、異音がないこと。(※) してください。
 低速、加速の状態が適当で  異常が認められたときは、乗車前にご使用
あること。(※) のかたご自身またはヤマハ販売店で必ず
灯火装置お  点灯または点滅具合が良好 整備を行ってください。
よび方向指 で、かつ、汚れや損傷がな
示灯 いこと。
運行におい
て異常が認  当該箇所に異常がないこ
められた箇 と。

4-1
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

運転操作
JAU62512 JAU63980 JCA16661

エンジン始動
JWA11562

要 点  エンジンを長持ちさせるため、エンジンが
この車は、以下の機構を装備しています。 冷えている間の急加速や、無用な空ぶかし
 エンジンを始動するときには、3-17 ページ は避けてください。
 メインスイッチが “ ” のときに車体が転
に記述された手順で、イグニッションサー  長時間のアイドリングはガソリンのムダ
倒した状態になると、エンジンを停止させ
キットカットオフシステムの機能を点検 使いになるだけでなく、環境への悪影響に
ます。このとき、ディスプレイにエラー
してください。 もなりますので、やめてください。
コード 30 を表示しますが、故障ではあり
 サイドスタンドを下ろした状態で走行し  通常のアイドリング回転数を必要以上に
ません。また、この機構が働くと、車体を
ないでください。 高くした状態(スロットルグリップを開け
起こしてもエンジン停止の制御が継続さ
れるため、スターターモーターは回転して 1. メインスイッチを “ ” にし、エンジン て固定した状態など)で、長時間放置しな
も、エンジンを始動することができませ ストップスイッチが “ ” にセットされ いでください。温度上昇により、エンジン 5
ん。そのまま始動操作を続けると、バッテ ていることを確認します。 または車両が損傷する場合があります。
リー上がりの原因になることがあります 2. ギヤをニュートラルにします。
ので、このような状態になった場合はメイ
ンスイッチを一旦 “ ” にして、再度 “ ” 要 点
にするリセット操作をしてください。この ギヤをニュートラルにしたとき、ニュートラ
リセット操作を行うと、エラーコード 30 ルランプが点灯しない場合、ヤマハ販売店で
も表示されなくなります。 電気回路の点検を受けてください。
 車両が停止した状態で 20 分間以上エンジ
3. スロットルを完全に閉じます。
ンがかかったままになっていると、エンジ
4. スタータースイッチを押して、エンジン
ンを停止させます。この機能でエンジンが
を始動します。
停止した場合は、スタータースイッチを押
せば再始動が可能です。 要 点
スタータースイッチで 5 秒以内にエンジンが
始動しないときは、バッテリー電圧を回復さ
せるため、10 秒位休ませてからスタータース
イッチを押してください。

5-1
U1WDJ0J0.book Page 2 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

運転操作
JAU27514 JAU33175 JWA11573

ギヤチェンジのしかた ブレーキ
1. スロットルを完全に閉じます。
 急なブレーキ操作は避けてください(特に
2. フロントブレーキとリヤブレーキを同
6 どちらか一方に傾いているとき)。横すべ
時に、徐々にかけます。
5 りや転倒の原因となります。
4 <フロントブレーキ>  踏切、路面電車のレール、道路建設現場の
3 鉄製のプレート、マンホールのフタなど
2 は、濡れているときは極端に滑りやすくな
N ります。そのようなところでは減速し、注
2 意して走行してください。
1
 濡れた路面では、ブレーキがききにくいこ
5 1 とを留意してください。
1. シフトペダル  下り坂でのブレーキ操作は非常に困難で
2. ニュートラル す。下り坂に差しかかる前までに充分減速
してください。
この車はリターン式の 6 段変速です。  連続したブレーキ操作は避けてください。
ギヤチェンジは、スロットルグリップを一度 ブレーキ部の温度が上昇し、ブレーキのき
戻してからクラッチレバーを握り、シフトペ <リヤブレーキ> きが悪くなるおそれがあります。
ダルで操作します。
JCA12032

 シフトペダルは、踏みごたえがあるまで確
実に操作してください。
 クラッチレバーを確実に握らずにギヤ
チェンジしたり、無理なギヤチェンジは、
チェンジ機構の故障の原因になります。

5-2
U1WDJ0J0.book Page 3 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

運転操作
JAU31471 JAU17214

ならし運転 駐車
駐車するときは、エンジンを止め、キーをメ
JAU27663 インスイッチから抜きます。
ならし運転のしかた JWA11582

初回 1 か月目(または 1000 km 走行時)の点


検までは、ならし運転をしてください。
ならし運転中はエンジン回転数を 8400 r/min  エンジンやマフラーは高温になります。通
以下で走行してください。 行する人などが触れない場所に駐車して
また、不要な空ぶかしや急加速、急減速はし ください。
ないでください。  草や可燃物などの火災の危険がある場所
ならし運転を行うと車の寿命を延ばします。 には、決して駐車しないでください。
 傾斜地や地面が柔らかいところには駐車 5
しないでください。車が転倒することがあ
ります。

5-3
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU29839
 点検するときは安全に充分注意し、以下の
点検整備の実施 内容を守ってください。 要 点
• 点検は平坦で足場のしっかりした場所  点検整備に使用する工具は、必要に応じて
日常点検 を選び、スタンドを立てて行ってくださ お買い求めください。
(モデルにより、サー
4-1 ページ「日常点検箇所/点検内容」の表 い。 ビスツールの有無や内容が異なります。)
にしたがって、適時実施してください。点検 • エンジン停止直後の点検は、エンジン本  点検結果は、別冊「メンテナンスノート」
の方法については、本書の以降のページや、 体やマフラー、エキゾーストパイプなど の定期点検整備記録簿に記入してくださ
別冊「メンテナンスノート」の点検整備のし が熱くなっています。ヤケドに注意して い。ご自身でできない項目については、ヤ
かた以降のページを参照してください。 ください。 マハ販売店で点検を受け、記録してくださ
• 排気ガスには、一酸化炭素などの有害な い。
定期点検整備 成分が含まれています。風通しの悪い場  点検の記録は廃車されるまで保存してく
定期点検整備は車を使用する人が自己管理 所や屋内でエンジンをかけると、ガス中 ださい。
責任で定期的に行う点検整備で、法または法 毒を起こす危険があります。エンジンの  メーカー指定項目の点検結果は、定期点検
に準じて行うことが義務づけられています。 始動は風通しのよい屋外で行ってくだ 整備記録簿の「その他」の欄に記録してく
6 二輪自動車または原動機付自転車について さい。 ださい。
は、1 年点検と 2 年点検の 2 種類があります。 • 走行して点検するときは、周囲の交通事
定期点検項目と基本的な点検内容は別冊の 情に充分注意してください。
「メンテナンスノート」に記載してあります。 • 異常が認められたときは、乗車前にご使
ここでは、この車独自の内容を補足説明して 用のかたご自身またはヤマハ販売店で
います。実際の点検作業にあたっては、別冊 必ず整備を行ってください。
「メンテナンスノート」とあわせてご使用く JWA15461

ださい。
JWA12055

走行直後はブレーキ関係の部品に直接触れ
ないでください。ブレーキディスク、キャリ
 点検整備を怠ると重大な事故、ケガ、トラ パー、ドラム、ライニングなどは使用すると
ブルの原因となります。必ず実施してくだ 高温になり、ヤケドするおそれがあります。
さい。 点検整備はブレーキ関係の部品が充分に冷
 安全のため、ご自身の知識、技量にあわせ えてから行ってください。
た範囲内で点検・整備を行ってください。
難しいと思われる内容はヤマハ販売店に
ご依頼ください。

6-1
U1WDJ0J0.book Page 2 Wednesday, September 10, 2014 1:28 PM

点検整備
JAUB1402 JAU30375 JAU65950

サービスツール エンジンオイル エンジンオイルの交換時期

初回:
エンジンオイル量の点検
1 か月点検時または 1000 km 時
1 1. 平坦な場所でエンジンを 2 ~ 3 分間アイ
ドリング運転します。 2 回目:
5000 km 時
2 要 点 3 回目以降:
走行直後でエンジンが充分に暖まっていれ 5000 km 走行ごと、または 1 年ご
ば、アイドリング運転は不要です。 と
エンジンオイル量:
2. エンジンを止めて車を垂直にし、2 ~ 3
オイルフィルターカートリッジ無
分後、オイル点検窓でエンジンオイル量
交換時:1.80 L
1. サービスツール を点検します。
2. O リング オイルフィルターカートリッジ交
換時:2.10 L 6
サービスツールはタンデムシートの裏側に
あります。(3-12 ページ参照) 定期交換時期の前でも、エンジンオイルの汚
れが著しいときやエンジンオイルが薄茶色
に濁っているときは、早めにエンジンオイル
1 を交換してください。汚れや濁りの程度につ
3 いては、ヤマハ販売店にご相談ください。
4
2 オイルフィルターカートリッジの交換時

1. オイル注入口
2. エンジンオイル点検窓 初回:
3. フルレベル 1 か月点検時または 1000 km 時
4. ロアレベル
2 回目:
3. オイル量がロアレベル以下のときは、オ 15000 km 時
イル注入口から補給します。(推奨エン 3 回目以降:
ジンオイルについては、7-3 ページ参照) 15000 km 走行ごと

6-2
U1WDJ0J0.book Page 3 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JWA11861 JAU30691 JAU44194

エンジンのかかり具合、異音の点 低速、加速の状態の点検
 走行後など、しばらくの間はマフラーやエ 検 低速、加速の状態の点検前に以下の点検を
エンジンがすみやかに始動し、スムーズに回 行ってください。
ンジンなどが熱くなっています。ヤケドに
転するかを点検します。  エンジンを停止した状態でスロットルグ
注意してください。
エンジンから異音がしないかを点検します。 リップをゆっくり回し、引っ掛かりがなく
 油脂類の廃液は、法令(公害防止条例)で
スムーズに作動することと、手を離したと
適切な処理を行うことが義務づけられて
きにスロットルグリップがスムーズに戻
います。ヤマハ販売店にご相談ください。
ることを点検してください。また、ハンド
JCA12102
ルを左右にいっぱいに切った状態でも同
じ点検を行ってください。
 スロットルケーブルに劣化や損傷などが
 化学添加剤は一切加えないでください。ま
ないか点検してください。また、取り付け
たヤマハ純正オイルヤマルーブ FX をこの
の状態も点検してください。
車に使用しないでください。エンジンオイ
6  スロットルケーブルには、ゴムカバーが取
ルはクラッチも潤滑しています。添加剤に
り付けられているものがあります。ゴムカ
よりクラッチがすべる原因になります。
バーが確実に取り付けられていることを
 補給時に、オイル注入口からゴミなどが入
確認し、洗車時にはゴムカバーに直接水を
らないように注意してください。
かけないようにしてください。ゴムカバー
 オイルをこぼしたときは、布などでよくふ
の汚れがひどい場合には、水で濡らして固
きとってください。
くしぼった布などでふき取ってください。
JWA15531

ケーブル、ワイヤー類に異常があるときは、
早めにヤマハ販売店にご相談ください。異常
がある状態で使用を続けると、重大な事故や
ケガ、トラブルの原因となります。
アイドリングがスムーズに続くかを点検し
ます。
スロットルグリップを徐々に回してエンジ
ンを加速したとき、スロットルグリップもエ
ンジンもスムーズに回るかを走行などして

6-3
U1WDJ0J0.book Page 4 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU20071 JAU30804
点検します。このとき、エンジンストール
(エンスト)やノッキングなどが起きたら、ヤ 冷却水 冷却水のつくりかた
マハ販売店で点検・整備を受けてください。 ヤマルーブロングライフクーラントと水道
JAU30723 水を 1 対 1 で混ぜ合わせます。
冷却水量の点検
要 点
冷却水量の点検は、エンジンが冷えた状態
で、車を平坦なところで垂直にして行ってく
ださい。

リカバリータンク内の冷却水量が、フルレベ
ルとロアレベルの範囲内にあるかを点検し
ます。

JWA11882 6
1
クーラントには毒性がありますので、取り扱
2 いには充分注意してください。
 目に入ったとき
水で充分に洗い流してから、医師の治療を
3 受けてください。
 皮膚や衣類についたとき
すみやかに水洗いした後、セッケン水で
1. フルレベル 洗ってください。
2. ロアレベル  飲んだとき
3. リカバリータンク すぐにおう吐させ、医師の治療を受けてく
冷却水がロアレベル以下のときは、以下を参 ださい。
照して補充してください。

6-4
U1WDJ0J0.book Page 5 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JCA12111
5. 左サイドカバーを取り付け、ボルトを締
め付けます。
補充する水は水道水を使用し、井戸水や塩分 要 点
の含まれた天然水は使用しないでください。 2
突起を図のように溝に差し込みます。

JAU63910
冷却水の補充
1. ボルトを外し、左サイドカバーを取り外 1
します。

1. ボルト 1 2
2 2. リカバリータンクカバー 2 1
3. リカバリータンクキャップを取り外し、
6
1
冷却水をフルレベルとロアレベルの中
間まで補充してリカバリータンク
3
キャップを取り付けます。 1. 溝
2 2. 突起
2 3. 左サイドカバー
JCA12121

1. 左サイドカバー
2. ボルト
 フルレベル以上は入れないでください。
2. ボルトを外し、リカバリータンクカバー  冷却水の交換は、ヤマハ販売店で行ってく
を取り外します。 1 ださい。

1. リカバリータンクキャップ

4. リカバリータンクカバーを取り付け、ボ
ルトを締め付けます。

6-5
U1WDJ0J0.book Page 6 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU63920
6. サイドパネルを取り付け、ボルトを締め
エアクリーナーエレメントの交換 付けます。
エアクリーナーエレメントは定期的に点検 JCA15751

し、汚れや破れなどがあるときは交換してく 1
ださい。ただし、ほこりの多い場所や湿気の
多い場所を走行する機会が多い場合は、より 2 2  エアクリーナーエレメントの取り付けが
悪いと、ゴミやほこりがエンジン内部に入
短い期間で交換してください。
り、摩耗や出力低下を起こして耐久性に影
響を与えます。確実に取り付けてくださ
エアクリーナーエレメントの交換 い。
1. ボルトを外し、サイドパネルを取り外し
 洗車時にエアクリーナーケースに水を入
ます。
1. エアクリーナーケースカバー れないでください。内部に水が入ると、始
2. スクリュー 動不良などの原因になります。
 著しくほこりなどの多い場所を走行した
1 3. エアクリーナーエレメントを取り外し ときは、定期点検期間より早めに点検、交
ます。 換を行ってください。 6
2
2
ブローバイガス還元装置のブリーザード
レンホースの清掃
1. ブリーザードレンホースを点検し、汚れ
や水がたまっていないか確認します。
1. サイドパネル
1
2. ボルト

2. スクリューを外し、エアクリーナーケー
スカバーを取り外します。
1. エアクリーナーエレメント

4. 新しいエアクリーナーエレメントをエ
アクリーナーケースに取り付けます。
5. エアクリーナーケースカバーを取り付
け、スクリューを締め付けます。

6-6
U1WDJ0J0.book Page 7 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU63930
タイヤ空気圧(冷間時):
タイヤ
1 名乗車:
前輪:
空気圧 200 kPa (2.00 kgf/cm²)
後輪:
225 kPa (2.25 kgf/cm²)
1 2 名乗車:
前輪:
200 kPa (2.00 kgf/cm²)
後輪:
1. ブローバイガス還元装置のブリーザードレンホー 225 kPa (2.25 kgf/cm²)

2. 汚れや水があった場合は、ブリーザード 要 点
6 レンホースを取り外して清掃し、元に戻  タイヤの空気圧は徐々に低下します。見た
します。 タイヤ接地部のたわみ状態により空気圧が 目には不足していることが判りにくいタ
不足していないかを点検します。たわみ状態 イヤもあり、少なくとも 1 か月に一度はタ
が異常なときは、タイヤゲージで点検し、正 イヤゲージを使用して空気圧の点検を
規の空気圧にしてください。 行ってください。
空気圧はタイヤが冷えているときに測定し  空気圧の確認は、タイヤが冷えているとき
てください。 に行ってください。走行後はタイヤが暖
この車はチューブレスタイヤを装着してい まっており、空気圧が高くなります。
ます。
JAU28642

タイヤの亀裂、損傷の点検
タイヤの接地面や側面に著しい亀裂や損傷
がないかを点検します。
この車はチューブレスタイヤを装着してい
ます。タイヤの接地面や側面に釘、石、その
他の異物が刺さったり、かみ込んだりしてい
ないかを点検し、異常があったときはヤマハ
販売店で点検・整備を受けてください。
6-7
U1WDJ0J0.book Page 8 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
要 点 タイヤサイズ:
2 前輪:
 ウェアインジケーターはタイヤの溝が 110/70-17M/C (54S)
0.8mm になるとあらわれます。
後輪:
 安定したコーナリングや操縦性などを確 140/70-17M/C (66S)
1 保して安全な走行を行うため、タイヤの溝
指定タイヤ:
には充分注意してください。一般的に二輪
前輪:
車のタイヤは溝の深さが前輪 1.6mm、後輪 IRC/RX-01F
3
2.0mm 以下になりましたら交換をおすす
後輪:
めします。 IRC/RX-01R
JWA11914

1. 異物(釘、石など)
2. ウェアインジケーター(摩耗限度表示)
 タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤ
3. 亀裂、損傷
を使用し、前後とも同じ銘柄のものを使用 6
してください。指定タイヤ以外のタイヤや
要 点 前後で異なった銘柄のタイヤを使用する
道路の縁石などにタイヤ側面を接触させた と、操縦安定性に影響をおよぼすおそれが
り、大きなくぼみや突起物を乗り越したとき ありますので使用しないでください。
は、必ず点検してください。  過度にすり減ったタイヤの使用や不適正
な空気圧での運転は、転倒事故などを起こ
JAU28701
す原因となることがあります。取扱説明書
タイヤの異常な摩耗 に記載された空気圧を守り、過度にすり
タイヤの接地面が異常に摩耗していないか 減ったタイヤは交換してください。
を点検します。  タイヤに異常があると、操縦安定性に影響
をおよぼしたりパンクの原因になります。
JAU28775 異常があるときは、ヤマハ販売店で点検・
タイヤの溝の深さ 整備を受けてください。
タイヤの溝の深さをウェアインジケーター
で点検します。ウェアインジケーターがあら
われたら、タイヤを交換してください。

6-8
U1WDJ0J0.book Page 9 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU63940
1. レバー側アジャスターのロックナット 4. ロックナットを締め付けます。
クラッチ をゆるめて、遊びを最大にします。 5. 右サイドカバーを取り付け、ボルトを締
2. ボルトを外し、右サイドカバーを取り外 め付けます。
クラッチレバーの遊び します。
クラッチレバーを手で抵抗を感じるまで引 要 点
き、レバー先端部の遊びの量が規定の範囲に 突起を図のように溝に差し込みます。
あるかをスケールなどで点検します。
2

クラッチレバーの遊び 1
10.0–15.0 mm

2 2 1
3 2 1 2
2 1
6
1. 右サイドカバー
2. ボルト 3
3. ロックナットをゆるめて、アジャスター 1. 溝
で調整します。 2. 突起
3. 右サイドカバー

1 2 6. レバー側アジャスターのロックナット
1. アジャスター を締め付けます。
2. ロックナット JWA11841

3. 遊び

点検の結果、調整が必要な場合は、ロック 調整後、エンジンをかけてギヤチェンジがス
ナットをゆるめてアジャスターで調整しま ムーズにできるか、エンストなどしないかを
す。 確認してください。なお、車の飛び出しに注
レバー側のアジャスターでクラッチレバー 意してください。
の遊びを規定値内に調整できない場合は、以
下の手順でクランクケース右側にあるア 1. ロックナット
ジャスターで調整します。 2. アジャスター

6-9
U1WDJ0J0.book Page 10 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU31121 JAU22274 JAU29582

ブレーキレバーの遊び/ブレーキ ブレーキランプスイッチ ブレーキパッドの点検


ペダルの遊び、およびブレーキの ブレーキがきき始める直前にブレーキラン ブレーキパッドのインジケーター溝の深さ
プが点灯するか点検します。 で摩耗の状態を点検します。
きき具合の点検
リヤブレーキランプスイッチの調整は、ス インジケーター溝がなくなったら、ヤマハ販
イッチを指で押さえ、アジャスターを回して 売店でブレーキパッドを交換してください。
ブレーキの遊びの点検 行います。
ブレーキレバーおよびブレーキペダルの遊 <フロントブレーキ>
びは無調整式です。ブレーキレバーおよびブ
1
レーキペダルを手で作動させ、手ごたえがあ
るかどうかを確認します。
JWA11741 2 1
1
ブレーキレバーの引き具合、ブレーキペダル
の踏み具合がやわらかく感じられるときは、 6
エアが混入しているおそれがあります。ヤマ
ハ販売店で点検・整備を受けてください。
1. リヤブレーキランプスイッチ 1. インジケーター溝
ブレーキのきき具合の点検 2. アジャスター
乾いた路面を走行し、フロントブレーキ、リ <リヤブレーキ>
JCA12081
ヤブレーキを別々に作動させたときのきき
具合を点検します。
ブレーキのきき具合が悪いときは、ヤマハ販 リヤブレーキランプスイッチを調整すると
売店で点検・整備を受けてください。 きは、スイッチ本体を回さないでください。
JWA11761 スイッチ本体を回すと、リード線を傷付けま
す。 1
走行して点検するときは、交通状況に注意 フロントブレーキをかけたときもブレーキ 1
し、低速で走行しながら行ってください。 ランプが点灯するか点検します。
異常があるときは、ヤマハ販売店で点検・整
備を受けてください。
1. インジケーター溝

6-10
U1WDJ0J0.book Page 11 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU44232 JAU31254
ブレーキリザーバータンクキャップ上面を
ブレーキ液量の点検 水平にして、リザーバータンク内の液量がロ ブレーキ液の補給
アレベル以上にあるかを点検します。 <フロントブレーキ>
<フロントブレーキ> JWA12151 1. マスターシリンダーのまわりをきれい
2 にし、異物がタンク内に入らないように
3 します。
ブレーキ液の減りが著しいときは、ブレーキ
1 2. スクリューを外し、キャップとダイヤフ
系統の液漏れが考えられます。販売店で点
ラムブッシュ、ダイヤフラムを取り外し
検・整備を受けてください。
ます。
3. ブレーキ液をロアレベル以上補給しま
す。

2 3 4
5
1. ロアレベル
6 2. ブレーキリザーバータンクキャップ
3. リザーバータンク

<リヤブレーキ>

1 1
2 6
1. リザーバータンク
3 2. スクリュー
3. キャップ
4. ダイヤフラムブッシュ
5. ダイヤフラム
6. ブレーキ液

4. ダイヤフラムのかみ込みに注意して、ス
1. ブレーキリザーバータンクキャップ
クリューでキャップを取り付けます。
2. リザーバータンク
3. ロアレベル

6-11
U1WDJ0J0.book Page 12 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JWA12072 JAU22762
<リヤブレーキ>
1. リザーバータンクのまわりをきれいに ドライブチェーン
し、異物がタンク内に入らないようにし  ブレーキ液は、銘柄や性能が異なるものを JAU51441
ます。 混入しないでください。銘柄や性能が異な ドライブチェーンの点検
2. キャップを外し、ダイヤフラムブッシュ るブレーキ液を混入すると、ブレーキのき
とダイヤフラムを取り外します。 き具合やブレーキ系統の部品に悪影響を
3. ブレーキ液をロアレベル以上補給しま 与えるおそれがあります。
す。  ブレーキ液を補給するときは、リザーバー
タンク内にゴミや水が混入しないように
3 してください。
 液面はブレーキパッドの摩耗と共に下
がってきます。液が早く減少するようでし
4 たら、ヤマハ販売店で点検・整備を受けて
1
ください。
 ブレーキ液は安全のために 2 年ごとに交換 6
2 1. ドライブチェーンのたわみ量
5 してください。
1 JCA12331
ギヤをニュートラルにしてサイドスタンド
を立てます。前後スプロケット間のチェーン
1. リザーバータンク 中央部に、約 50N (5.0 kgf) の荷重をかけ上下
2. ブレーキ液  ブレーキ液の補給は、入れすぎに注意して
に動かします。このとき、たわみ量が規定の
3. キャップ ください。入れすぎると、ダイヤフラムな
範囲にあるかをスケールなどで点検します。
4. ダイヤフラムブッシュ どを取り付けたときに、あふれます。
5. ダイヤフラム  ブレーキ液が塗装面やプラスチック、ゴム 要 点
類に付着すると部品が腐食することがあ
4. ダイヤフラムのかみ込みに注意して、 ドライブチェーンのたわみ量を点検すると
ります。付着したら、すぐにふき取ってく
キャップを取り付けます。 きは、車体に荷重を掛けないで行います。
ださい。

指定ブレーキ液: ドライブチェーンたわみ量:
ヤマルーブ ブレーキフルード BF-4 35.0–45.0 mm
(DOT-4)
ドライブチェーンのたわみ量が規定の範囲
にない場合は、たわみ量を調整します。

6-12
U1WDJ0J0.book Page 13 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
また、車体を前後にゆっくり動かしてチェー 5. 左右の刻み目盛りが同じ位置にあるか、
ンが滑らかに回転するか、給油は充分かを点 1 ドライブチェーンたわみ量が規定の範
検します。
2 囲にあるか、チェーンが滑らかに回転す
ドライブチェーンたわみ量の調整は、ヤマハ 3 るか確認します。
販売店にご相談ください。

JAU63950 4
ドライブチェーンたわみ量の調整
1. セルフロッキングナットをゆるめます。

1. 刻み目盛り
2. アジャスター
3. ロックナット
4. キャップ
6
1
要 点
刻み目盛りを左右同じ位置にします。

3. 調整後、セルフロッキングナットを規定
1. セルフロッキングナット のトルクで締め付けます。
2. キャップを取り外してロックナットを
締め付けトルク:
ゆるめ、チェーンのたわみ量が規定値に
セルフロッキングナット:
なるようにアジャスターで調整します。 57 Nm (5.7 m·kgf)

4. ロックナットを規定のトルクで締め付
け、キャップを取り付けます。

締め付けトルク:
ロックナット:
16 Nm (1.6 m·kgf)

6-13
U1WDJ0J0.book Page 14 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU23026 JAU28621 JAU28651

ドライブチェーンの給油 車体各部の給油脂状態の点検 アンダーブラケットの取り付け状


1. リヤホイールを浮かし、ホイールを手で 車体各部の給油脂状態が充分であるかを点 態の点検(ステアリングステム)
ゆっくり回しながら、チェーンやスプロ 検します。 アンダーブラケットの締付ボルトまたは締
ケットに付着した泥や汚れを柔らかい 異常があるときは、ヤマハ販売店で点検・整 付ナットに、ゆるみがないかを工具で点検し
ブラシなどで落とします。その後、ヤマ 備を受けてください。 ます。
ルーブ スーパーチェーンクリーナーで
洗浄します。
2. チェーンを乾燥させた後、リヤホイール
を手でゆっくり回しながら、チェーンに
ヤマルーブ 180 チェーンオイルを給油
します。
JCA12471

この車はシールチェーンを採用しています。 6
取り扱いには以下の点に注意してください。
 スチーム洗浄はしないでください。
 シンナー、ガソリンなどの揮発性溶剤やワ 締付ボルトまたは締付ナットにゆるみがあ
イヤーブラシを使用して洗浄しないでく るときは、ヤマハ販売店で規定トルクでの締
ださい。 め付けを依頼してください。

6-14
U1WDJ0J0.book Page 15 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU28762
応急手当
バッテリー  万一、バッテリー液が皮膚、衣服などにつ
2
いたときはすぐに多量の水で洗い流して
バッテリーの点検 ください。 1
この車のバッテリーは密閉式です。  目に入ったときは、すぐに多量の水で洗い
バッテリー液の補充、点検は不要です。 流し、医師の治療を受けてください。
バッテリーに異常があるときは、ヤマハ販売 JCA12142
店で点検・整備を受けてください。
バッテリーターミナル部に汚れや腐食があ
るときは、バッテリーを取り外して清掃しま  このバッテリーは密閉式の 12V です。 3
4
す。  このバッテリーは液入り充電済です。液量
JWA11811
点検および補水は必要ありません。 1. バッテリー
 補充電には、密閉式バッテリー専用充電器 2. -リード線
3. +リード線
を使用してください。くわしくはヤマハ販
バッテリーは引火性ガス(水素ガス)を発生 4. バッテリーバンド
6 売店にご相談ください。
しますので、取り扱いを誤ると爆発し、ケガ
 長期間ご使用にならないときは、3 か月ご 3. -(マイナス)側リード線を外し、次に
をすることがあります。次の点を必ず守って
とに補充電してください。 +(プラス)側リード線を外します。
ください。
 バッテリーを交換するときは、必ず同型式 4. バッテリーを取り外します。
 火気厳禁です。ショートやスパークさせた
のバッテリーを使用してください。
り、タバコなどの火気を近づけないでくだ
さい。爆発のおそれがあります。 バッテリーの取り付け
 補充電は風通しのよいところで行ってく JAU63960 取り付けは、取り外しと逆の手順で行いま
ださい。 バッテリーの取り外し す。
 ガソリン、油、有機溶剤などを付着させな 1. ライダーシートを取り外します。(3-12
いでください。電そう割れの原因となるこ ページ参照) 要 点
とがあります。 2. バッテリーバンドを外します。 バッテリーバンドは図のように突起部が上
 落下などの強い衝撃を加えないでくださ 側になるように取り付けてください。
い。
 バッテリー液は希硫酸です。皮膚、目、衣
服などに付着すると、重大な傷害を受ける
ことがあります。
 子供の手の届くところに置かないでくだ
さい。

6-15
U1WDJ0J0.book Page 16 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU62771

ヒューズ交換 2
メインヒューズはタンデムシートの下に、系 4
統別ヒューズボックスはタンデムシート前
1 側 の カ バ ー を 外 し た と こ ろ に あ り ま す。 3
(3-12 ページ参照)
メインヒューズの交換は、以下のように行い 1
ます。
2 1. メインスイッチを “ ” にします。
2. タンデムシートを取り外します。 (3-12
ページ参照)
1. バッテリーバンド 3. クイックファスナーを外し、小物入れを 1. スターターリレーカバー
2. 突起 取り外します。 2. スターターリレーカプラー
3. メインヒューズ
JAU29411 1 4. スペアメインヒューズ
6
ターミナル部の清掃
バッテリーターミナル部に汚れや腐食があ 5. 切れたヒューズを外し、規定アンペア数
るときは、やわらかいブラシなどで清掃しま の新しいヒューズを取り付けます。
2
す。また、白い粉がついているときは、ぬる
ま湯を注いでよくふき取ります。

1. クイックファスナー
2. 小物入れ

4. スターターリレーカバーをずらし、図の
ようにスターターリレーカプラーを切
り離します。

1. ターミナル

6-16
U1WDJ0J0.book Page 17 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
2. タンデムシートとタンデムシート前側 4. メインスイッチを “ ” にし、電気回路
のカバーを取り外します。 をオンにして装置が作動することを点
検します。
5. ヒューズを交換してもすぐに切れると
きは、ヤマハ販売店で電気系統の点検を
1 受けてください。
6. タンデムシート前側のカバー、タンデム
シートを取り付けます。

規定ヒューズ:
メイン :
30.0 A
ヘッドライト :
1. 系統別ヒューズボックス
15.0 A
6 シグナル :
7.5 A
1 イグニッション :
6 15.0 A
6. スターターリレーカプラーを接続し、ス 2 ラジエターファンモーター :
ターターリレーカバーを元の位置に戻 7.5 A
します。
3
バックアップ :
7. メインスイッチを “ ” にし、電気回路 4 7.5 A
をオンにして装置が作動することを点
検します。 5 JCA12862

8. ヒューズを交換してもすぐに切れると
1. イグニッションヒューズ
きは、ヤマハ販売店で電気系統の点検を
2. シグナルヒューズ  交換するヒューズは、指定されている容量
受けてください。
3. バックアップヒューズ (時計) のヒューズを使用してください。指定容量
9. 小物入れを取り付け、クイックファス
4. ヘッドライトヒューズ を超えるヒューズを使用すると、配線の過
ナーを取り付けます。
5. ラジエターファンモーターヒューズ 熱や焼損の原因になります。
10. タンデムシートを取り付けます。 6. スペアヒューズ  電装品類(ライト、計器など)を取り付け
系統別ヒューズの交換は、以下のように行い
るときは、車種ごとに決められている「ヤ
ます。 3. 切れたヒューズを外し、規定アンペア数
マハ純正部品」を使用してください。それ
1. メインスイッチを “ ” にします。 の新しいヒューズを取り付けます。
6-17
U1WDJ0J0.book Page 18 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

点検整備
JAU63970 JAU29571
以外のものを使用すると、ヒューズが切れ
たり、バッテリーあがりを起こすことがあ 灯火装置および方向指示灯の点検 運行において異常が認められた箇
ります。 1. メインスイッチを “ ” にします。 所の点検
 洗車時ヒューズボックスのまわりに水を 2. テールランプ、ブレーキランプなどの灯 運行中に異常を認めた箇所について、運行に
強く吹き付けないでください。漏電や短絡 火装置や方向指示灯の点灯・点滅具合が 支障がないかを点検します。
(ショート)の原因になります。 良好かを点検します。
3. エンジンを始動し、ヘッドライトの点灯
状態が良好かを点検します。
4. レンズなどに汚れや損傷がないかを点
検します。
点灯しないときはヒューズを点検(6-16 ペー
ジを参照)し、異常がないときは電球を交換
してください。
JCA12063

6
電球は、指定されているワット数・規格のも
の(8-1 ページ「製品仕様」を参照)を使用
してください。指定以外のものを使用する
と、球切れ、作動不良などの原因となります。

6-18
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

お車の手入れ
JAU35124 JAU27846
復するまで数回ブレーキを軽く作動させ
洗車 て、ブレーキの湿りをかわかしてくださ
いつまでも車を長持ちさせるために、お手入 雨天走行後など、車が汚れたときは早めに洗 い。
れをしてください。 車してください。車をサビやキズから守りま  ブレーキディスクやパッドにワックスや
すみずみまで掃除すれば、普段気付かない異 す。 グリースなどの油脂類をつけないでくだ
常箇所や摩耗が発見でき、故障の予防にもな  中性洗剤を使用して洗車した後、充分に水 さい。ブレーキがきかなくなり、事故の原
ります。 洗いします。 因になることがあります。
 柔らかい布で、車に付着した水分をよくふ JCA12214
マット塗装(ツヤ消し塗装)のお手入れ きとります。
お車によってはマット塗装が施されていま  洗車後、必要に応じて各部にグリースなど
す。マット塗装部分のお手入れをするとき を注油してください。  エアクリーナーや電装品などに水が入ら
は、以下の点に注意してください。  車の塗装面保護のため、ワックスがけをし ないように注意してください。故障の原因
JCA13084 てください。(マット塗装部分を除く) になります。
 マフラー内部に水がたまると、始動不良や
サビの原因になることがあります。洗車時
 洗車などでブラシは使用しないでくださ
はビニール袋をかけるなどして、内部に水
い。塗装を傷つけることがあります。
が入らないようにしてください。
 ワックスがけはしないでください。外観が
7  ヘッドライト、メーターパネル、カバーな
変化することがあります。
どのプラスチック部品にガソリンやブ
 コン パウ ン ドは 使用 し ない でく だ さい。
レーキ液、アルカリ性および強酸性のク
マット塗装の表面が研磨されて、光沢がで
リーナー、その他の溶剤などがかかると、
ることがあります。
ヒビ割れなどの原因になりますので注意
してください。また、コンパウンドの入っ
たワックスは、表面を傷つけますので使用
JWA11931
しないでください。
 ウインドシールド、ヘッドライトレンズ、
 洗車はエンジンが冷えているときにして メーターレンズ、カウル、パネルなどのプ
ください。 ラスチック部品やマフラーは、清掃のしか
 洗車後、ブレーキのききが悪くなることが たを誤ると外観を損ねたり損傷したりし
あります。ききが悪いときは、前後の車に ます。まず、柔らかくて清潔な布やスポン
充分注意しながら低速で走行し、ききが回 ジを使用し、水洗いしてください。もし、
汚れが充分に落ちないときは、少量の中性
洗剤を水で薄めて清掃してください。中性
7-1
U1WDJ0J0.book Page 2 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

お車の手入れ
JAU27991 JAU28032
洗剤を使用して清掃した後は、大量の水で
洗剤を完全に洗い落としてください。洗剤 キャストホイールの取り扱い カウリングの取り扱い
の成分が残っていると、プラスチック部品
が損傷するおそれがあります。 日常のお手入れ ご使用上の注意
 高圧洗車機やスチーム洗浄機は使用しな 清掃は中性洗剤を使用し、スポンジで水洗い  走行前、各部が確実に取り付けてあるか、
いでください。水が侵入し、故障の原因と します。 取付ガタはないかなどを点検します。
なることがあります。 (工業用洗剤、みがき粉、クレンザー、金属  ウインドシールドの清掃は、キズをつけな
タワシなどは、傷がつくので使用しないでく いように中性洗剤を使い、柔らかい布かス
要 点 ださい。) ポンジで水洗いします。洗車後は、柔らか
 書類入れ付近に水を強くかけないでくだ 洗車後は、乾いた布などで水分をよくふき い布などで水分をよくふきとってくださ
さい。内部に水が入り、書類が濡れること とってください。 い。
JWA11972
があります。 長期間お手入れをしませんと、表面だけでな
 洗車後、雨天走行後、または湿度が高い天 く内部まで腐食します。手遅れにならないよ
候のときなど、ヘッドライトのレンズが曇 うに、お手入れをしてください。 カウリングとハンドルの間に物を置くと、運
JWA11951
る こと が あ り ま す。こ の よ う な 曇 り は、 転操作に影響を与えることがあります。物を
ヘッドライトを短時間点灯することで自 置かないでください。
然に取れます。 変形したり、損傷したキャストホイールは、 JCA12231
7
修正して使用しないでください。変形した
り、損傷したときは、ヤマハ販売店にご相談
ください。  ウインドシールドにガソリンやブレーキ
JCA12221
液、ア ル カ リ 性 お よ び 強 酸 性 の ク リ ー
ナー、その他の溶剤などがかかると、ヒビ
割れなどの原因になりますので注意して
 縁石などに乗り上げるときは、キャストホ ください。
イールのリムが傷つきやすいので注意し  ヒビ割れのあるウインドシールドは使用
てください。 しないでください。
 アルミは塩分に弱く腐食しやすいので、海
岸付近や凍結防止剤をまいた道路などを
走った後は、すぐに水洗いをしてくださ
い。

7-2
U1WDJ0J0.book Page 3 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

お車の手入れ
JAU35912 JAU28085
 保管する前にワックスがけをしてくださ
保管のしかた い。(マット塗装部分を除く)サビを防ぐ アフターケア用品について
車はできるだけ敷地内に保管し、屋外に駐車 効果があります。 ヤマハ車には、ヤマハ純正用品をご使用くだ
するときはボディーカバーをかけてくださ  バッテリーを取り外し、充電器で満充電に さい。大切なお車の寿命は、使用するオイル
い。 した後、湿気のない涼しい場所に保管して の品質により大きく左右されます。また、お
なお、ボディーカバーはエンジンやマフラー ください。また、バッテリーの劣化を抑え 車の手入れにも、ヤマハ純正用品をご使用い
が冷えてからかけてください。 るため、3 か月ごとに補充電を行ってくだ ただくことをおすすめします。
さい。
JAU28114
 長期保管後の走行前には、バッテリーの充
ヤマルーブプレミアムシンセティック
電、および各部の点検をしてください。
長期間安定した粘度特性を保ち、高い潤滑性
※ 補充電については、ヤマハ販売店にご相談
能を発揮させるため、優れたせん断安定性能
ください。
を実現。また、高温となるエンジン内でのオ
イルの酸化をハイレベルに抑制。高回転、高
負荷下でも高い油膜保持性能を発揮するオ
イルです。

7 ヤマルーブスポーツ
高せん断安定性と同時に、高い低蒸発性を実
現。オイル消費を抑え、高速走行、ロング
ツーリングなど過酷な条件下でも優れた性
能を発揮するオイルです。

ヤマルーブスタンダードプラス
清浄性、高温酸化安定性を実現。温度に左右
されない粘度特性を持ち、過酷な条件にも適
しています。カジュアルなタウン走行から、
タフな業務使用まで対応するオイルです。
JCA13111

長期間お乗りにならないときは、以下のこと
を守ってください。
7-3
U1WDJ0J0.book Page 4 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

お車の手入れ
エンジンオイル以外のオイルや、その他の油
脂液類については、下の URL を入力してホー
ムページを参照するか、
「ヤマハ バイク オイル」というキーワー
ドで検索してください。

㪿㫋㫋㫇㪑㪆㪆㫎㫎㫎㪅㫐㫊㪾㪼㪸㫉㪅㪺㫆㪅㫁㫇㪆㫄㪺㪆

䊟䊙䊊䇭䊋䉟䉪䇭䉥䉟䊦 ᬌ⚝

7-4
U1WDJ0J0.book Page 1 Wednesday, September 3, 2014 1:33 PM

製品仕様
寸法 : 最高出力 : ステアリングシステム :
全長 : 27 kW@12000 r/min (36 PS@12000 ハンドル切れ角(左):
2090 mm r/min) 34.0 ゜
全幅 : 最大トルク : ハンドル切れ角(右):
720 mm 23 Nm@10000 r/min (2.3 kgf-m@10000 34.0 ゜
全高 : r/min) 燃料 :
1135 mm エンジン : フューエルタンク容量 :
シート高 : 原動機種類 : 14.0 L
780 mm 4 ストローク水冷 DOHC 予備容量 :
軸間距離 : 気筒数・配列 : 3.0 L
1380 mm 直列 2 気筒 フロントブレーキ :
最低地上高 : 総排気量 : ブレーキ形式 :
160 mm 249 cm³ 油圧式シングルディスクブレーキ
重量 : 内径 x 行程 : リヤブレーキ :
車両重量 : 60.0 × 44.1 mm ブレーキ形式 :
166 kg 圧縮比 : 油圧式シングルディスクブレーキ
分布荷重(前): 11.6 : 1 懸架方式 :
82 kg エアフィルターエレメント : 種類(前):
分布荷重(後): 湿式ろ紙 テレスコピック
8 84 kg クラッチ形式 : 種類(後):
車両総重量 : 湿式多板 スイングアーム
276 kg 変速機形式 : 緩衝方式 :
分布荷重(前): 常時噛合式 6 速 ショックアブソーバータイプ(前):
98 kg 始動方式 : コイルスプリング / オイルダンパー
分布荷重(後): セル式 ショックアブソーバータイプ(後):
178 kg 車体 : コイルスプリング / オイルダンパー
乗車定員 : フレーム形式 : フロントタイヤ :
2名 ダイヤモンド 種類 :
性能 : キャスター :
チューブレス
最小回転半径 : 25.00 ゜ サイズ :
2700 mm トレール : 110/70-17M/C (54S)
95 mm

8-1
U1WDJ1J0.book Page 2 Tuesday, October 14, 2014 2:21 PM

製品仕様
メーカー / 銘柄 : バルブワット数 x 個数 : エンジンオイル量 :
IRC/RX-01F ヘッドライト : オイルフィルターカートリッジ無交換時 :
リヤタイヤ : 12 V, 55.0 W × 2 1.80 L
種類 : テール / ブレーキランプ : オイルフィルターカートリッジ交換時 :
チューブレス LED 2.10 L
サイズ : 方向指示灯(前): 冷却水容量 :
140/70-17M/C (66S) 12 V, 10.0 W × 2 リザーブタンク(FULL レベルまで):
メーカー / 銘柄 : 方向指示灯(後): 0.25 L
IRC/RX-01R 12 V, 10.0 W × 2 ラジエターと全ての経路 :
トランスミッション : 番号灯 : 0.96 L
1 次減速比 : 12 V, 5.0 W × 1 ドライブチェーン :
3.043 (70/23) メーター灯 : たわみ量 :
1速: LED 35.0–45.0 mm
2.666 (40/15) マーカーランプ : ケーブルとレバーの遊び :
2速: 12 V, 5.0 W × 1 スロットルグリップ遊び :
1.882 (32/17) パイロットランプワット数 x 個数 : 3.0–5.0 mm
3速: ニュートラルランプ : クラッチレバー遊び :
1.454 (32/22) LED 10.0–15.0 mm
4速: 方向指示器表示灯 : フロントディスクブレーキ :
1.200 (30/25) LED パッド厚さ(内側): 8
5速: 油圧警告灯 : 5.3 mm
1.037 (28/27) LED 使用限度 :
6速: ヘッドライト上向き表示灯 : 0.8 mm
0.920 (23/25) LED パッド厚さ(外側):
2 次減速比 : エンジン警告灯 : 5.3 mm
3.071 (43/14) LED 使用限度 :
エレクトリカル : エンジンオイル : 0.8 mm
点火方式 : 推奨オイル : 指定ブレーキフルード :
TCI ヤマルーブ プレミアムシンセティッ BF-4 (DOT-4)
ヘッドライト : ク、スポーツ、スタンダードプラス リヤディスクブレーキ :
ヘッドライト球 : パッド厚さ(内側):
ハロゲンバルブ 7.7 mm

8-2
U1WDJ0J0.book Page 3 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

製品仕様
使用限度 : スパークプラグ :
0.8 mm メーカー / 型式 :
パッド厚さ(外側): NGK/CR9E
7.7 mm プラグギャップ :
使用限度 : 0.7–0.8 mm
0.8 mm ヒューズ容量 :
指定ブレーキフルード : メイン :
BF-4 (DOT-4) 30.0 A
ホイールトラベル : ヘッドライト :
ホイールトラベル(前): 15.0 A
130 mm シグナル :
ホイールトラベル(後): 7.5 A
125 mm イグニッション :
タイヤ空気圧(冷間時): 15.0 A
前輪(1 名乗車): ラジエターファンモーター :
200 kPa (2.00 kgf/cm²) 7.5 A
後輪(1 名乗車): バックアップ :
225 kPa (2.25 kgf/cm²) 7.5 A
前輪(2 名乗車):
8 200 kPa (2.00 kgf/cm²)
後輪(2 名乗車):
225 kPa (2.25 kgf/cm²)
バッテリー :
バッテリー型式 :
GTZ8V
バッテリー容量 :
12 V, 7.0 Ah
点火装置 :
点火時期 (B. T. D. C.):
5.0 ゜/1400 r/min

8-3
U1WDJ0J0.book Page 1 Tuesday, August 19, 2014 5:14 PM

ユーザー情報
JAU36641
リサイクル費用とは?
二輪車を廃棄する場合は? 廃棄二輪車を適正に処理し、再資源化する費
用です。二輪車リサイクルマークが車体に貼
廃棄を希望する場合は? 付されている二輪車は、リサイクル費用を
廃棄を希望される二輪車がある場合は、お近 メーカー希望小売価格に含んでいますので、
くの「廃棄二輪車取扱店」にご相談ください。 リサイクル料金はいただきません。
ただし、リサイクル費用には運搬および収集
廃棄二輪車取扱店とは? 料金は含まれていませんので、廃棄二輪車取 1
(社)全国軽自動車協会連合会の登録販売店 扱店または指定引取場所までの運搬・収集料
で、広域廃棄物処理指定業指定店として登録 金は、お客様の負担になります。運搬・収集
されているお店が「廃棄二輪車取扱店」です。 料金につきましては、廃棄二輪車取扱店にご
1. 二輪車リサイクルマーク
廃棄二輪車を適正処理するための窓口とし 相談ください。
て、店頭に「廃棄二輪車取扱店の証」が表示
されています。 二輪車リサイクルマークの取り扱い 廃棄二輪車に関するお問い合わせについ
この車には、下図の位置に二輪車リサイクル て
マークが貼付されています。 廃棄二輪車に関するお問い合わせは、最寄り
廃棄時に二輪車リサイクルマークの有無を の「廃棄二輪車取扱店」または下記へお問い
確認しますので、絶対に剥がさないでくださ 合わせください。
い。二輪車リサイクルマークは、剥がれや破 (財)自動車リサイクル促進センターホーム
損による再発行、部品販売の取り扱いはござ ページ
いません。 http://www.jarc.or.jp/
剥がれや破損でリサイクルマーク付き対象 二輪車リサイクルコールセンター
車かどうかが不明の場合は、下記へお問い合 電話番号 03-3598-8075 9
わせください。 受付時間 9時30分~17時00分(土・
1 日・祝日・年末年始等を除く)

1. 廃棄二輪車取扱店の証

9-1
U1WDJ1J0.book Page 2 Wednesday, December 24, 2014 2:33 PM

ユーザー情報
JAU28392 JAU50492
あなたの車の情報を記入し、控えにして
サービスマニュアル(別売)の紹 車両情報
ください。
介 車名は
サービスマニュアルには、点検・調整や分解・ モデルラベル YZF-R25
組立の方法を写真やイラストを用いて説明 パーツオーダー、アフターサービスなどに使 モデルラベル
してあります。車の概要や構造を理解するた 用します。 製品仕様を示しています。
めにご利用ください。 モデルラベルは、あなたの車を正確に特定す ○
サービスマニュアルのご注文は、ヤマハ販売 るための情報をコード化したものです。ご相 カラーリングを示しています。
店で受けております。部品番号をお知らせく 談の際には、車名およびモデルラベルの内容 ●
ださい。 を正確にご連絡ください。
モデルラベルは、タンデムシート下の小物入
JAU50501
 サービスマニュアル 部品番号: れに貼り付けてあります。
車台番号
QQS-CLT-000-1WD
1

9 1. モデルラベル
1. 車台番号

ナンバー登録、自動車保険の加入などに使用
します。
詳しくは、お買い求めの販売店にご相談くだ
さい。

9-2
U1WDJ1J0.book Page 3 Wednesday, December 24, 2014 2:33 PM

ユーザー情報
JAU50511
ナンバー登録、自動車保険の加入などに使用
原動機番号 します。
詳しくは、お買い求めの販売店にご相談くだ
さい。

1. 原動機番号

ナンバー登録、自動車保険の加入などに使用
します。
詳しくは、お買い求めの販売店にご相談くだ
さい。

JAU50521
型式認定番号

1
9

1. 型式認定番号

9-3
U1WDJ1J0.book Page 1 Thursday, December 25, 2014 2:41 PM

索引
あ こ に
あなた自身と同乗者のために ............. 1-1 小物入れ .............................................. 3-15 荷掛けフック ...................................... 3-16
アフターケア用品について ................. 7-3 さ 日常点検箇所/点検内容 ..................... 4-1
アンダーブラケットの サービスツール ..................................... 6-2 日常点検の実施 .................................... 4-1
取り付け状態の点検 サービスマニュアル(別売)の 二輪車を廃棄する場合は? ................. 9-1
(ステアリングステム).................... 6-14 紹介...................................................... 9-2 ね
い サイドスタンド ................................... 3-17 燃料 ..................................................... 3-12
イグニッションサーキット し は
カットオフシステム ........................ 3-17 シート .................................................. 3-12 バックミラー ...................................... 3-15
う 車体各部の給油脂状態の点検 ............ 6-14 パッシングライトスイッチ ............... 3-10
運行において異常が認められた 車台番号 ................................................ 9-2 バッテリー .......................................... 6-15
箇所の点検........................................ 6-18 車両情報 ................................................ 9-2 ハンドルスイッチ............................... 3-10
え 書類入れ .............................................. 3-14 ひ
エアクリーナーエレメントの交換...... 6-6 す ヒューズ交換 ...................................... 6-16
エンジンオイル .................................... 6-2 スタータースイッチ ........................... 3-11 ふ
エンジン始動 ........................................ 5-1 せ フューエルタンクキャップ ............... 3-11
エンジンストップスイッチ ............... 3-10 洗車 ........................................................ 7-1 ブレーキ ................................................ 5-2
エンジンのかかり具合、 た ブレーキ液の補給............................... 6-11
異音の点検.......................................... 6-3 タイヤ .................................................... 6-7 ブレーキ液量の点検 ........................... 6-11
か ち ブレーキパッドの点検 ....................... 6-10
カウリングの取り扱い ......................... 7-2 駐車 ........................................................ 5-3 ブレーキランプスイッチ ................... 6-10
型式認定番号 ........................................ 9-3 て ブレーキレバーの遊び/
環境・住民の方との調和のために...... 1-5 ブレーキペダルの遊び、および
低速、加速の状態の点検 ..................... 6-3
き ブレーキのきき具合の点検 ............. 6-10
点検整備の実施 ..................................... 6-1
10 キーの取り扱い .................................... 3-1 と へ
キャストホイールの取り扱い ............. 7-2 ヘッドライト上下切り替え
灯火装置および方向指示灯の点検 .... 6-18
ギヤチェンジのしかた ......................... 5-2 スイッチ............................................ 3-10
盗難警報器(別売アクセサリー)........ 3-9
く ヘルメットホルダー ........................... 3-14
ドライブチェーン ............................... 6-12
クラッチ ................................................ 6-9 ドライブチェーンの給油 ................... 6-14 ほ
け な ホーンスイッチ .................................. 3-10
警告灯と表示灯 .................................... 3-2 方向指示器スイッチ ........................... 3-10
ならし運転 ............................................ 5-3
原動機番号 ............................................ 9-3 保管のしかた ........................................ 7-3
10-1
U1WDJ1J0.book Page 2 Thursday, December 25, 2014 2:41 PM

索引
歩行者と他の車のために...................... 1-4

マルチファンクションメーター .......... 3-4

メインスイッチ ..................................... 3-1

モデルラベル ......................................... 9-2

リヤクッションの調整 ....................... 3-16

冷却水 .................................................... 6-4

10

10-2
A5-yoko_Blank.fm Page 1 Thursday, December 8, 2011 2:18 PM
A5-yoko_Blank.fm Page 1 Thursday, December 8, 2011 2:18 PM
あなたの街のあなたのお店

最寄りのお客様相談窓口については、メンテナンスノートの
巻末をご覧ください。

QQS-CLT-101-1WD PRINTED IN INDONESIA


2014.10
(J)

DIC183

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